入試本番の前日に、、、その2
浜学園に通っていた長男マリオ。
マイペースで気分のムラがあまりなく比較的やりやすい子どもでしたが、それでも入試日が近づくにつれて不安が強く表れるようになっていました。
心配はしていたのですが、
「体調が良くても悪くても、とりあえずは目の前の課題をする」
というのが我が家のやり方で、様子を見ながら学習を進めていました。(どうしても無理そうな時は休ませますが、マリオは健康でした笑)
そして本番の前日に…
午後4時くらいだったでしょうか…
何もかもがイヤになった!
どうでもいいわ!
もう勉強しない!
と言って鉛筆を床に投げました。
その時のマリオの顔は、私が初めて見たものでした。
あらそう?
そのミスノートを仕上げたら、あとは記述の直しで終わるよ?
と、(実際はかなり動揺していましたが)冷静に言いました。
しかし何も聞こえなかったかのように、
ちょっと外に行ってくる、と。
慌てて彼を追いかけて、
じゃあアイスクリーム買ってきてよ!
お母さん、食べたかってん!(この寒いのに?)
マリオがすぐに帰ってこれるような「おつかい」が、咄嗟に思い浮かんだのです。
最初はきょとんとしていましたが、とにかく家にいたくなかったようで…すぐに500円玉を受け取って出ていきました。
そして私は、
マリオがドアを閉めた瞬間、後悔で死にたくなりました。
どうして行かせたんだろう。
もう戻ってこないんじゃないか、と。
担任の先生に電話しようかとも思いましたが、こんな錯乱状態で一体どんなまともな説明ができるというのでしょうか。
塾の説明会で、
子どもがいなくなってしまうこともあると聞いたことがありましたが、本当にあるんだな…と、どこかヒトゴトのように感じてたり。
完全に、パニックです(・・;)
何をどう過ごしたのか、
どれほどの時間が経ったのか、
もう覚えていません。
玄関チャイムが鳴り、そこには右手にアイスクリームの入ったコンビニの袋を持ったマリオがいました。
アイス、買ってきてくれたんや。ありがとう!
(心の中では、「帰ってきてくれてありがとう」でした)
2人でアイスを食べながら、マリオに言いました。
もう、勉強はいいよなぁ~。
これ食べたら体が冷えるから、先にお風呂入りや。
で、ごはん食べて寝よか。
その時、外はもう暗くなっていました。
夕食はマリオのリクエストで、
「カツサンド」(三度、勝つ!)を作りました。
マリオを寝かせてから、担任の先生に連絡。
「マリオは今、どんな気持ちなのでしょうか。」と聞くと、
「爆発することでバランスを取っていると考えて下さい。」
と答えて下さり、その通り、布団に入る頃には表情も落ち着いていて30分ほどで眠りについたようでした。
次回は、入試当日のことを書く予定です!